東大理科一類に現役合格した物理の勉強方法、参考書・問題集

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今回は私の友人が現役で東大理科一類に合格した物理の勉強法に関して書いていこうと思います。

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東大の物理の試験は基本的にすべて記述式となっています。なので、友人曰く物理の基礎の基礎からしっかりと理解していることが要求されるということです。

また、東大は理科という科目として同じ時間に二科目を解かなくてはならないので、物理の基礎を理解していないと、もう一科目を解く時間が無くなってしまうことになるかもしれません。

なので、東大を受験するからといって、焦って難しい問題を解こうとせずに、きちんと基礎を固めていきましょう。

また、勉強の進め方ですが、友人の場合は分野ごとに基礎→応用と参考書・問題集をこなしていったということです。

もう一つの勉強方法として全分野の基礎を固めてから、応用的な問題を全分野こなしていくという方法もあると思いますので、好きな方を選べば良いでしょう。

分野ごとに完成させていくと、「この分野はもう大丈夫」という気になるので安心感はあるかもしれません。特に物理は手を動かして覚える科目なので、すぐに忘れてしまう心配もほとんどありません。

・基礎固め

上述したように東大の物理では根本的な理解が必須です。

なので公式を覚えることはもちろんですが、ある物理の現象がどのような原理で起こるのかというところまですべて把握する必要があるそうです。

また、覚えた公式を問題の中でどのように使っていくかが難しいらしいです。そういう意味では数学に似たところがありますね。

基礎固めは高3に入る前に終えておくと、非常に良いスケジュールで勉強が進んでいることになるだろうと友人が言っていました。

全分野の基礎を一通り終え、応用に入っていく勉強法の場合は、1~2分野応用問題に取り組んでいるくらいであればスムーズですね。

分野ごとに完成させていく場合は、この高3に入る前に1~2分野が完成されているくらいだといい感じです。

さて、物理の基礎を固めていくためにどのような参考書で進めていくかに入っていきたいと思います。

まず、

を使っていきましょう。この参考書は分野ごとに「力学・波動編」と「熱・電磁気・原子編」の2冊に分かれています。

この参考書のおすすめポイントは、実際の問題の中でどのように公式を使っていくのかを覚えていける点です。

この参考書は物理の基本公式が見やすい形で記載されており、公式のすぐ後には、その公式を使うことで解くことができる基本的な問題が記載されています。

また、予備校の参考書らしく、超基礎的でもないし、難しくて公式を覚え始めた段階では解けない問題でもないという、絶妙な問題が収録されています。

また、もう一点のおすすめポイントとして、基礎公式が暗記に最適な順序で並んでおり、実際の問題を解答する際にもうまく使えるようなまとめ方がされているところも挙げられますね。

さすが河合塾というところです。これらのポイントを考えると、この参考書は分野別に進めていく勉強法であっても全分野の基礎を固めていく勉強法であっても使える参考書といえます。

この『物理のエッセンス』2冊が終わった頃には、物理の基礎固めは完璧になっているはずです。

しかし、この参考書の名前とページ数からわかるとおり、非常にコンパクトに基礎がまとめられています。

なので物理が苦手であったり、まったくの初学者(高校に入学したばかりなど)であると途中で挫折してしまう場合があります。

そのような本当に基礎的な部分から理解していかなければならない人は、もう少しレベルを下げた下記の参考書から始めましょう。

この本は、「力学編」、「熱・波動・原子編」、「電磁気編」と分野別に3冊に分かれています。超基礎の参考書ということで、物理現象などの解説が中心で文字通り「ていねい」で、基礎理解のための参考書として非常によくできています。

『「イメージ」でゼロからわかる!』と書いてある通り、イメージから公式や原理を理解させていくということを徹底的に行なっており、その方法が受験生にしっかりとした理解をさせます。

この参考書の具体的な進め方としては、

本文を理解できるまで何度も読む→問題の解答・解説を読む(はじめから解けるものについては解いても良い)→「まとめ」の部分で暗記をする

という感じです。この参考書を徹底してやり込めば、今物理が苦手であろうと初学者であろうと基礎は完璧になるでしょう。

『物理のエッセンス』2冊、あるいは『橋本の物理をはじめからていねいに』3冊と『物理のエッセンス』2冊をこなせば基礎固めは終わります。

ここまでをできれば高3進学前までに、遅くとも高3の夏休みまでには終わらせるくらいのスケジュールを組んでおきましょう。

・問題演習期

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基礎固めが終わりましたら、早速問題演習に入っていきます。やはり物理は数学と同様に、手を動かしてはじめてしっかりと応用することができます。

また、基礎固めで暗記した公式をいくつか忘れてしまっていたとしても、様々な問題に触れることで思い出しますので、忘れてしまっていたとしても気にせずどんどん問題を解いていきましょう。

言わずもがなですが、問題集を進めていく手順としてはまず基礎的な問題集からはじめ、徐々にステップアップしていきましょう。

ステップアップしていき、最終的に自分の志望校レベルの問題を集めたものを解いていくようにします。

ここで注意しなければいけないのが、問題集のレベルを上げるときに、今自分が解いている問題集のレベルからかけ離れた問題集を次に選択してしまったり、同じようなレベルの問題集をもう一度やってしまったりすることです。

時間がたっぷりある受験生であればこうしたミスは取り返しがつきますが、基礎固めが高3の夏休みに終わった受験生では、致命的な時間のロスになってしまう可能性もあります。

なので問題集選びは書店で立ち読みしたり、問題集のレビューをしているブログなどを参考に選びましょう。

また、どのようなレベルの問題集に取り組むにしても、意識しておくべきことは問題数をこなすよりも、1問1問を受験本番で出題されたら確実に解けるようにすることです。

受験本番まで時間のない高3や浪人生がよくやってしまう失敗が、焦るあまりとにかく問題集を終わらせようとしてしまい、問題集が終わったが復習してみると何も身についていないということです。

焦る気持ちはわかりますが、身についていないのに問題集を進めていくことに時間を使ってしまうほうがよっぽど時間のロスになってしまいます。

だからと言って、その問題の答えがひらめくまで何時間も考えるのも時間のロスになってしまいます。なので少し考えて見当がつかなかったら、諦めて解答を見て解説を読みましょう。(数学と同様です。)

その解説を確実に理解し、少しでも解答にわからないところがあれば、そのまま放置せずに基礎固めで使った参考書などに戻り、しっかり調べましょう

時間のある受験生は、一度解いた問題を解きっぱなしにせず、一週間や一ヶ月といった区切りで復習しましょう。復習することで記憶が強化されることは広く知られていますので。

さて、ここからは具体的な問題集について書いていきます。基礎固めで『物理のエッセンス』を使った人は、下の問題集を使いましょう。

こちらの問題集も『物理のエッセンス』同様に河合塾から出版されている本で「力学・波動編」と「電磁気・熱・原子編」に分かれています。

問題のレベルとしてはやや難しく、ほとんどの国公立大学や私立大学はこの問題集で対応できます。

友人曰く、「東大の二次試験でも、この本のレベルがこなせればあとちょっとで合格ラインに近づく」ということでした。

本の構成も幅広いレベルの問題が集められているというだけではなく、解説もかなり詳しく書かれていて、難しい物理現象も受験生がつまづかないようにわかりやすく丁寧に解説されています。

先程の基礎固めでも、『物理のエッセンス』が難しい人用に簡単な参考書を紹介しましたが、『名門の森』が難しいという人用にいくつか橋渡し的な問題集も紹介しておきます。

まず、河合塾出版シリーズとして下の問題集がおすすめです。

理由としては、『エッセンス』も『名門の森』も河合塾シリーズで相性が良いですし、また、こちらの問題集も解説が非常に充実しており、最後まで終えられるような構成になっているからです。

あとは、旺文社から出版されていて非常に人気の高い下の問題集もおすすめですね。

・問題演習(難関問題集)




ここからは東大をはじめとする難関国公立大を視野に入れる人へおすすめする問題集になります。

まず、一番のおすすめは、『難問題の系統とその解き方物理』です。

相当難しいレベルの問題が集まっていて、ボリュームも相当あります。この問題集をこなすことができれば、受験物理では敵なしでしょう。

しかし、これまで紹介してきた河合塾シリーズと比べると解説が良い意味でも悪い意味でもシンプルです。なのでこの問題集の解説がわからない場合は、その都度基礎的な参考書などを使用して考えてみましょう。

ここまでのレベルになると、わからなかったら解説を読んで理解するというよりも考える時間を多く取ります。

その分1問1問に時間がかかりますが、すべてに手を出そうとはせず、この問題集のこの問題は完璧に解けるという問題を作るという方針で行きましょう。

ここまで終了したら、最後は過去問演習です。この記事では、東大に合格した友人の体験談を書いてきましたが、東大だけでなく、その他の大学を受験する場合にも過去問演習は必須となります。

なので、過去問演習は時間に余裕を持ってしっかりこなしていきましょう

また、東大をはじめとする難関大学は記述式の試験が多いです。なので、市販の問題集などで勉強していても、模範解答と自分の解答が異なっていると本番でどれくらいの点数になるのか、なかなかわかりずらいことは確かです。より合格に近づくにはやはりプロに自分の解答を添削してもらうのが一番です。

私の友人のおすすめは『Z会』です。Z会は長年、東大や京大をはじめとする難関大学受験者を輩出してきました。通常の塾や予備校と違いZ会は通信ですので、気軽に添削を受けることができます。今まで書いてきた独学方法でも十分に合格は狙えますが、合格をより確実にしたい人はZ会を使いましょう。

それでは。

        東大合格法の全容はこちらの記事でまとめています!

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