前回に引き続き、東大文科三類に現役合格した友人の世界史の勉強法について書いていきます。
今回は論述対策についてです。
・世界史の論述問題の対策
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論述形式の対策というと、問題集のはじめから最後まで、問題を読んで解答を考えて実際に書くという勉強が思い浮かびますし、実際にそのように勉強している人もいると思います。
しかし、私の友人(理科一類に合格した方も文科三類に合格した方も)はあまり最初から手を動かして書くことはしていなかったです。
もちろん、実際に自分の手で解答を書くことで気がつくことや、身につく慣れなどがあるかもしれません。
ですが、私の友人が口を揃えて言うのが、書くという行為はすごく時間がかかる行為だということです。確かに考えてみれば、「それはそう」という感じです(笑)
また、論述対策がある程度進んでいるのであれば書くことは有効ですが、最初は自分の中に知識がないので書くこと以上に考えたり思い出したりする時間が結構かかります。
なので、私の友人の世界史の論述対策の勉強法は、「ひたすら模範解答を読み込む」です。読んだらその日の日付を書いておき、1日後、1週間後、3週間~1ヶ月後と復習していきます。
さらに、大切そうだなと思う箇所に線を引いたり付箋をつけたりすることも有効だということです。このとき注意しなくてはいけないのが、線を引くところはよく出る世界史用語とかではなく、歴史上の出来事の意義や因果関係などが記述されている部分です。
さて、具体的な論述対策の勉強法は以上のようになります。ここからは友人オススメの論述対策問題集を紹介します。
まず、一番のオススメは、『判る!解ける!書ける!世界史論述』です。
この問題集は河合出版から出版されているのですが、さすが河合塾と言ったところで非常にわかりやすいです。
例題70題弱、練習問題80題強が収録されていて、例題に関してはこれでもかというくらいに詳しい解説が付いています。
練習問題は問題と解答のみの記載なのですが、別冊にコンパクトに収録されていて、持ち歩いて時間のあるときに少しずつ模範解答を読み込むのに適しています。
友人はこの問題集を高2の秋からはじめ、受験までに5回転くらいしたということです。
また、現在は改訂版が出ておらず、最新版でも2008年の本なのですが、『詳説世界史論述問題集』もオススメです。
この問題集は例題115題と練習問題101題が収録されていて、その全てに解答と解説が付いています。論述対策の問題集では分量の多い問題集で、友人もすべてを完璧に暗記できていたわけではないと言っていました。
友人は2~3周くらい回したとのことです。
次にオススメの問題集は、『世界史論述練習帳new』です、
この問題集は方法編と知識編に分かれていて、こちらも方法編に43題、知識編に278題収録されていて、問題数には不足ありません。
この問題集も別冊の知識編がコンパクトにまとまっており、持ち運んで眺めるのに便利です。友人は高3の一年間で5周くらい回したとのことです。ちなみに、この問題集は少し解説に癖があるらしく、最初の一冊には向かないということです。
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ここまでで、3冊の論述対策問題集を紹介しました。まだ受験まで時間がある人は3冊すべてこなしましょう。他にもいろいろな論述対策問題集があるので、お気に入りの問題集がある場合は、上記の問題集1冊~2冊をこなせば良いと思います。
論述対策問題集の模範解答を読み込んだら、実践演習をしていきます。
このとき使うのが、論述形式のある大学の過去問です。まず、東大を目指す人は、『東大の世界史25ヶ年』を使いましょう。
東大受験生ならほとんどの人が使っているだろう過去問集です。解答・解説は赤本らしく良くもなく悪くもないという感じです。
しかし、東大の世界史の過去問がまとめて解ける問題集なので、東大を目指す人には必携アイテムと言えるでしょう。
また、駿台予備校が出版している過去問集もあります。「過去問集は1冊あれば良いんじゃないの」と思うかもしれませんが、出版している場所が違えば模範解答も違うので、様々な模範解答を読むことは無駄にはなりません。
こちらも手に入れましょう。
他にも京都大学や一橋大学、大阪大学などの過去問もオススメです。
論述形式の問題が志望校で出題される場合は、その志望校の過去問だけでなく、こうした国立大学の過去問も使って論述形式に慣れておきましょう。
また、論述対策に一番効果を発揮するのが、大学受験のプロに自分の書いた論述を添削してもらうことです。大学受験に詳しく、通信で添削をしてくれる、「Z会」が良いと友人は言っていました。その友人も東大の論述対策として、「Z会」を使っていました。「自分の書いた答案が本当に本番で点数の取れる答案なのか・・」と不安な人は是非使ってみてください。
・世界史論述対策のまとめ
以上をまとめると、
・論述対策専用の問題集を2~3冊、模範解答を読みながら5周くらい回す。
・志望校の過去問も含め、他の論述形式を出題する大学の過去問でも演習する。
ということになります。
ぜひ、参考にして志望校合格を掴んでください。
東大合格法の全容はこちらの記事でまとめています!
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