この記事では、東大文科三類に現役合格した友人の世界史の勉強法、使用した参考書・問題集について紹介していきます!
・東大の世界史とは
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東大の社会は世界史、日本史、地理の三科目から二科目を選ぶ方式になっていますが、世界史は、東大文系の受験生のおよそ8割くらいが選択する科目となっています。
なぜ、世界史の受験生が多いのかはわかりませんが、一部の人の声では「日本史や地理と比べて短答問題が多いから、その分それほど点数が上下することがない」ということが言われていました。
私の友人も世界史は東大形式と受験本番で45点以上/60点を安定的に取れていたということです。まあ、友人は優秀だったので他の科目の点数も良かったですけどね(笑)
東大の世界史は、第一問、第二問が論述で第三問が短答問題となっています。
第一問の論述は大論述と言われるもので、相当な文字数の論述問題となっていて、例年最も難しい大問となっています。
この大論述、長い論述をしなくてはならないのも難しい点ですが、もう1つ1問で扱う範囲が非常に広くなっています。
基本的な知識が身についているのは大前提であり、歴史の縦と横のつながりをうまく繋ぎ合わせて論述していくにはある程度の練習が必要になります。
よく、東大の世界史論述と同じような問題として一橋大学の論述が挙げられますが、東大の場合はそこまで難しくないということです。
友人曰く、「世界史が得意な人は一橋じゃなくて東大受けたほうが良い。一橋の世界史は難しすぎて得意な人と不得意な人とあまり差がつかない」とのことでした。
東大の世界史の第二問は小論述~中論述です。短いと30文字から40文字くらい、長くても110文字~120文字くらいの論述問題です。
簡単なものでは、山川出版社から出版されている『詳説世界史B』などの教科書の文章を少しアレンジして答えるくらいの問題もあるので、第一問の大論述に比べれば、点数を稼げる大問だと言えるでしょう。
ですが、ここで点を稼げないと他の受験生と差ができてしまうので、この第二問の出来が東大世界史の出来不出来を左右してしまいます。
この第二問の勉強法ですが、やはり教科書をよく読むこと、教科書がわかりずらいと感じる場合は、あとで紹介する参考書を読み込むことですね。
あとは、論述対策の問題集の解答もよく読んでおきましょう。
論述対策の問題集は第二問くらいの字数の問題を集めたものが多いので、論述対策の問題集をこなせばこなすほど、どう書けば良いかといったコツも掴めます。
第三問は短答形式の問題なので、きちんと世界史の勉強をしていれば、8割くらいは固いだろうと友人が言っていました。
逆にここで半分くらいしか正解できないぐらいだと、まだまだ世界史の基本的な知識が身についていないので、もう一度勉強を見直そうとのことです。
一問一答形式ですので、ほとんどの受験生が使用するであろう、一問一答用語集を完璧にこなしておけば、ここでも満点に近い点数が期待できるでしょう。
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・基礎レベルでの勉強法
さて、ここからは具体的な世界史の勉強法を基礎レベル(まだ勉強を始めていない初学者向け)から解説していきます。
まず、世界史の場合、一つの国の歴史を古い時代から順に新しい時代へ勉強していく縦の勉強と、ある時代にはこの地域(大陸)にはこういう国があって、他の地域(大陸)にはこういう国があって、それぞれこんなことが起こっていたと勉強する横の勉強があります。
この縦と横の歴史を浅く広く覚えていくことが世界史の最初の勉強になります。これを「通史」と呼んでいます。
まず通史の理解をしていくわけですが、基本となるのは教科書です。一番有名なのは山川出版社の教科書でしょう。
学校でも使用しているところが多いと思います。
そして教科書を読むのと並行して、下の『流れ図で攻略詳説世界史B』と『世界史の見取り図』シリーズを読んでいきましょう。
『流れ図で攻略詳説世界史B』は、チャートを使ったわかりやすい通史理解用の参考書で、一番の特徴は全ページオールカラーというところです。
チャートを利用しているだけでも、ひと目で縦と横のつながりが理解できますが、オールカラーで暗記にも適した作りになっています。
あまり受験生の間では知られていないようなので、隠れた名著と言えるかもしれないです。
『荒巻の新世界史の見取り図』シリーズ(上・中・下)は、東進でいちばん有名な世界史の先生と言える、荒巻先生が書いたものです。非常にわかりやすく世界史の基本事項がまとめられており、初学者の入りとしてオススメの参考書です。
この参考書を読んでから教科書を読むと、教科書で言っていることがよく理解できます。逆に教科書を読んでから、この参考書を読んでも、より理解が深まるので、どちらから先に読んでも良いと思います。
また、せっかくなので通史をして出てきた用語はこまめに暗記をしましょう。その際、一問一答問題集を使うのが効率的です。
私も使っていましたが、(というかほとんどの受験生が使っているだろうけど)山川出版社の『一問一答世界史B用語問題集』がオススメです。
あとは東進、Z会からも一問一答は出版されていますね。
↑こちらが東進です。
↑こちらがZ会
好きな問題集を選べば良いかと思います。
よく、「一問一答が完璧なら大丈夫」という人がいますが、それは一問一答形式の問題が解けるようになるだけで、論述のように歴史の流れを書かせるタイプの入試問題には対応できません。
なので、はじめから一問一答問題集を勉強するのではなく、まずは教科書や通史用の参考書を読み、その中で出てきた知識を確実に暗記するための補助教材として一問一答を使うのが良いです。
ここまでの参考書、問題集の勉強を進めていけば、世界史の基本はほぼ終わったと言っていいです。教科書を繰り返し読み、『流れ図』で歴史の縦の流れと横の流れを視覚的に覚え、一問一答で知識を確実にする。
こうやって一文で書くと簡単そうに見えますが、なかなか流れって覚えにくいと思います。
なので、その流れを少しでも確実に覚えるために年号も暗記していくと良いですね。年号の暗記は上記の勉強があまり進んでないうちは、それほど気にしなくて良いと思います。
年号の暗記用の参考書として、
がオススメです。
年代が直接聞かれるようなことはあまりないと思いますが、歴史の縦と横のつながりを考えるときに、この出来事は何年でこの出来事は何年だから、この2つはほぼ同時代に起きたんだなというような思考回路で問題を解くことができます。
ちなみに私と友人は、オリジナルの語呂も考えて、よく二人で発表していました(笑)相手が上手い語呂を考えてくると感心してそのまま暗記できてしまうというメリットもあったので、できる人はやってみてください(笑)
・まとめ
受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。
以上で世界史の基礎レベルの勉強が終わったことになります。
世界史の基礎レベルの勉強法をまとめると、
・まずは通史をする。基本となるのは教科書ですが、教科書だけではわかりにくいところは、『流れ図』や、『荒巻の見取り図』で理解し、できれば暗記する。
・通史で覚えたことを暗記するために一問一答問題集を使う。注意しなくてはならないのが、一問一答ばかりを繰り返す勉強はあまり意味がないということ。
・歴史の縦と横の動きをより確実に思い出すための補助として年代を暗記する。
・上の3つをバランスよく勉強する。
ということになります。
論述対策の勉強法や参考書・問題集に関しては、次回の記事で書いていきたいと思います。
東大合格法の全容はこちらの記事でまとめています!
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