東大文系に現役合格した地理の勉強法、参考書・問題集2

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この記事では前回の記事に続き、東大文科三類に現役合格した友人の地理の勉強法を紹介していきます。

今回は論述対策編です。

・東大地理(記述形式が出題される大学も)の論述対策

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前回の記事の基礎固めが終わったら論述対策に入っていきます。

ここでは、できるだけ多くの論述問題に触れることを目標とするので、1問1問解答を手で書いて、模範解答を見て間違いを修正するというような勉強方法ではなく、世界史での勉強方法と同様に問題と模範解答をどんどん読み込んでいきましょう。

世界史の勉強法の記事でも書きましたが、友人は世界史も地理も論述対策の勉強の初期では、一切書くことはしなかったそうです。書くことは時間がかかるのでその時間で模範解答をたくさん読んだほうが効率が良いとのことです。

あとで書きますが、論述対策で実際に書くのは最後の最後だけです。

さて、そういったわけで論述対策用問題集を読み込んでいくわけですが、最初の地理の論述対策問題集としては、『地理の完成』がおすすめです。

この参考書は高校社会で不動の地位を築いている山川出版社から出版されている本です。この本は系統地理から地誌まで地理で必要な基礎知識がこれでもかと網羅されています。

網羅度が高すぎて、不要な知識も結構ありますが、基礎固めの段階で『実力をつける地理100題』をこなしていれば、どのへんが細かい知識なのかわかると思うので、そのへんは軽く流して先に進みましょう。

次におすすめなのが、『ジオゴロ地理B』です。

この参考書は名前からもわかるとおり、語呂を使った参考書です。私も私の友人も結構語呂を使った本を使っていました。世界史では語呂を使った年代暗記本を使いましたし、古文は『ゴロ565』という語呂で覚える古文単語帳を使っていました。

語呂とかくだらないと最初は思っていましたが、くだらなくても覚えやすいのだから使ったほうが良いという結論に至りました。今でも資格試験の勉強などでオリジナルの語呂を考えたりします(笑)

この本の中にも細かい知識があるのですが、そこはさらっと流すなり、読み飛ばすなりしていきましょう。

さらに、ここまで参考書をこなして少しでも余裕があるならば(そのような受験生はあまりいないと思われますが)、『世界の諸地域NOW』という毎年出版されている資料集を見ておくことを進めます。

これは資料集なのですが、社会の勉強(世界史などでも)で資料集を見ることは暗記のスピードを速める効果があるなと友人と私は思っています

私は地理の勉強はしていないのですが、世界史選択で高3の夏休みに学校で配布されていた資料集を見て、視覚的に暗記をしたことで、世界史の点数が大きく上がりました。

早速、友人に勧めてみたところ友人も地理の勉強でその効果を実感したらしく、「これは誰もしていない効率的な勉強法なんじゃね」と言っていたのをよく覚えています。(「世界史も効果あるよ」と言ったところ、「世界史はもうできるからいいや」と言われましたが(笑))

なので新しい知識を手に入れたら、資料集をちょっと覗いてみるくらいの気持ちで見てみるのも良いと思います。思わぬ効果があるかもしれませんよ。



上の参考書が終わったら、本格的な論述対策問題集に取り組みます。

まず、『記述論述地理B』を使用します。

 

地理の論述地理の問題集は、本当に少なく、2010年発売と比較的古めの本ですが、いまだに地理の論述対策として使える本です。また、この問題集を書いた人は、『地理の完成』の著者と同じなので、『地理の完成』をこなした後の問題集としては相性がいいです。

159ページとページ数も少ないので、すべての問題を何周も回すイメージで模範解答を完璧に暗記していきましょう。この問題集を暗記できれば、地理の論述とはこういうものなんだというのがつかめます。

『記述論述地理B』が終わったら、過去問を使って本番レベルの論述対策に入っていきます。ここでも、おなじみの『◯◯大の~◯◯ヶ年』を使います。東大を目指す人は『東大の地理25ヶ年』ですね。

私たちのときは、25ヶ年でしたが、2018年に発売された最新刊は27ヶ年になったようです。ただでさえ、論述対策問題集が少ないので、この2年分は大きいですね。

言わずもがなですが、東大の地理対策では最重要の問題集になります。まずは最新の過去問からスタートし、古いものは最後に解くという進め方でいきます。ここでは、実際に手を動かして問題を解いていきます

あまりに古い問題は今の出題傾向と合っていなかったりするので、時間がなければ模範解答だけでも見ればそれで良しとしましょう。

他にも東大模試などを受験すれば、過去問ほどではないにしろかなり良問が解けるので積極的に受けましょう。

その他にも他の大学の過去問をこなすのもひとつです。(他の科目と同じですけどね)

地理の場合は、論述対策問題集が少ないのと同様に、『◯◯大の地理◯◯ヶ年』は東大しかありません。(なんと京大すらありません)なので、他の大学の過去問を解く場合は、通常の赤本を買うくらいしかないです。

しかし、地理の対策をするためだけに、赤本を何冊も買うのももったいないのであまりおすすめできません。なので地理の論述対策は赤本をはじめとする過去問と大学別の模試くらいで良いでしょう。東大志望の受験生は上の27ヶ年をこなせば十分です。実際、私の友人もそれくらいしか勉強していません。

もし、地理が好きでかつ得意なので地理を得点源にしていきたいという人は、すこし価格は高いですが、『全国大学入試問題正解』という分厚い本を買いましょう。6210円と結構高価ですが、赤本を何冊も買うより割安になります。

塾や予備校なんかでは、この本を購入して置いてあるところも多いので、通っている人は聞いてみると良いでしょう。

・まとめ



この記事では、私の友人が東大に合格したので東大の地理対策ということで書きましたが、論述のある他の大学の入試でも十分通用する内容です。

以上の論述対策を簡単にまとめると、

・『地理の完成』、『ジオゴロ地理』で論述のための知識を身につける。

・『記述論述地理B』で地理の論述とはどういったものかについて学ぶ。

・過去問題集、模試、東大などの大学別模試で本番レベルの問題を実際に考えててを動かしながら問題を解く

となります。

地理の論述対策が必要な受験生はぜひ参考にしてみてください。

     東大合格法の全容はこちらの記事でまとめています!

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