[税理士試験]簿記論に合格した独学勉強法&テキスト&問題集2

独学で税理士試験

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この記事は、前回の「簿記論に合格した独学勉強法&テキスト&問題集1」の続きです。

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前回の記事では、税理士試験の簿記論対策の前段階、日商簿記1級、全経簿記上級レベルの勉強について解説していきました。この記事では具体的な税理士試験対策について解説していきます。

1.税理士試験簿記論本番レベルの勉強(直前まで)

本番レベルの勉強では、各予備校などから出版されているテキスト・問題集を使っていきます。

できれば市販されている本はすべてこなしておきたいところではありますが、それだけの時間を確保できないかもしれませんので、おすすめの本以外は簡単に紹介するだけにしておきます。

前回の記事の勉強法で、私は日商簿記1級レベルの問題がだいたい解けているようになっていましたので税理士試験対策の問題集をこなしていきました。

まず最初に使用したのが、『税理士受験シリーズ 1簿記論 個別計算問題集』(TAC出版)です。

この問題集は予備校のTACから出版されている問題集です。簿記の基本である簿記一巡の問題から始まり、最新の税理士試験の傾向を踏まえて厳選された問題が収録されています。

Aランク問題(基本問題)とBランク問題(やや難しい問題)に関しては、日商簿記1級の問題集をすでにこなしているので、それほど難しくないと思います。なのであまり時間をかけずにサクサク進められると思います。Cランク問題(本試験レベルの難しい問題)は考えれば解ける問題ではあると思いますが、10分くらい考えてわからなければ解説を読んで理解します。

Cランク問題は問題集全体に占める割合としてもそれほど多くはないので、考えながら全問解いたとしてもそれほど時間はかからないです。A問題とB問題でつまづいてしまった場合は、その問題をきちんと理解しながら、日商1級の問題集、テキストの復習もしておくと色々な角度からその論点を眺められると思います。

余裕があれば大原から出版されている個別問題集も解いておくと良いですね。


予備校ごとに解説や解答にカラーがありますので、気に入ったほうを使ってみてください。私はTACのほうが解説が丁寧な印象があるのでTACをメインで使いながら、大原の問題集も初見で解けなかった問題のみを何回か繰り返しました。

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個別問題集が終わったら、次は総合問題集を解いていきました。ここでもTACの『税理士受験シリーズ 2簿記論 総合計算問題集(基礎編)』を使いました。

この問題集は簡単な総合問題が19題(2019年版)収録されています。税理士試験の簿記論は個別問題っぽい問題も出題されますが、最後の大問は総合問題であったと記憶しています。この問題集に収録されているレベルの総合問題は本番で出題されないとは思いますが、ここまで分野別で学んできたことを総合問題でどう使っていくのか、時間感覚はどのくらいなのかを試してみるには絶好の問題集だと思います。

この問題集が終わったら、上級版である、『税理士受験シリーズ 3簿記論 総合計算問題集(応用編)』を使いました。

この問題集は初見では、最初の問題からかなり難しいと思います。実際、基礎編まではサクサク進めましたがこの問題集は難しすぎて1周目はまったく解くことができませんでした。特にCランクはかなりの難問だと思います。ですが、本番ではこのレベルの問題が出る可能性が高いと、過去問をちらっと見て思ったので、しっかり解答解説を読み理解し、最後は自力で解けるようにしました。

この問題集が終わったときすでに6月に入っていたので、大原の総合問題は私は解きませんでしたが大原のほうが肌に合う人は大原からも総合問題が出版されているので、そちらを使ってみてください。こちらも基礎編と応用編の2冊です。

ここまで問題集を解いたら次のステップに進んでもOKですが、私はここまでやってきて総合問題の解き方がいまいち定まらなかったので、プロはどのように総合問題を解いているのか知りたかったので、『税理士 簿記論 総合問題の解き方』(TAC出版)を読みました。

この本は総合問題をプロの講師が解いていくときに、どのような思考回路でどのような手順で進めていくのかが詳細に解説してあります。

問題数は、基本問題3題、応用問題3題、本試験問題が2題です。問題数が少ないので、じっくり考えながら自力で解き進め、プロと自分の解き方ではどこがどう違うのかを明らかにしていきました。

この本を読んだことで自分なりの総合問題の解き方がなんとなくですが(笑)定まってきました。

この本を終えたところで、すでに6月中旬になっていましたので慌てて予備校の直前期対策に申し込んだのを覚えています(笑)

この記事を読んでいる人は、遅くとも6月から予備校の直前期対策に入れるようにしておいたほうが余裕があって良いと思います。

ここまで紹介してきた問題集のトータルの価格は11,350円です。

2.税理士試験簿記論本番レベルの勉強(直前期)

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6月下旬~7月上旬あたりから、予備校の直前期対策に申し込みました。「いくら直前対策だけだと言っても、予備校に頼ったら独学とは言えない」と考える人もいるかと思いますが、まあ独学の定義は人それぞれということで(笑)

ちなみに直前対策には予備校の作った模試だけでなく、過去問も何回分かあるので市販の過去問を買わなくて済みます(笑)

私は残念ながら直前対策に過去問も入っていることを知らなかったので、市販の過去問を買ってしまっていました。簿記論と財務諸表論の2冊分の過去問を買ってしまい、学生にしてみると結構な額だったのでショックでした(笑)

ただ、同じ問題に対しても解答解説は異なるので、色々な解答解説を読めたという意味では良かったかなと思います。私の過去問のおすすめはこちらの税務経理協会から出版されている、『税理士試験過去問答案練習 簿記論』です。過去7年分の問題が収録されています。ボリュームがかなりあります。

さて、直前対策講座ですが私はTACの直前対策の資料通信講座を使いました。TACの直前対策には、教室講座、DVD・Web講座、DVD講座、資料通信講座と4講座が開講されていますが、資料通信講座はテキストと問題集のみの講座となります。

私は子どもの頃から人の話を聞いてると眠くなってしまうので、予備校の講義を聞いてても一緒だろうと思い、あえて資料通信を選びました。実際に資料通信だけでも、TACの解答解説は非常に丁寧なので、理解できないことは特にありませんでした。

また、資料通信は他の講座より断然安く、45,000円で受講することができます。他の講座は77,000円と88,000円なのでかなり安いですよね。

ここまでテキストと問題集をメインで使ってきて勉強してきたので、この勉強法でうまく勉強が進んだ人は資料通信でも問題ないと思います。

6月下旬から8月の試験日までとにかく直前対策の問題を解きまくりました。予想していたよりもボリュームがあり、最後まで終わらせるのがかなりギリギリになってしまいましたが、試験日の3日前にすべてを終わらせ、試験日の朝も含めて3日は苦手な論点の復習を重点的に行いました。

・まとめ

以上、私の簿記論の合格体験記でした。

全体をまとめると、

・日商簿記3級、2級の勉強をしていない人はそこから始める。

・上がクリアできている場合は、日商簿記1級のテキスト、問題集で基礎を固める。

・税理士試験対策の問題集を解く。

・税理士試験直前対策講座で本番レベルの問題を解きまくる。

という流れです。

合格までにかかった費用は、日商簿記1級のテキスト、問題集が13,176円。税理士試験の市販問題集が11,350円。直前対策が市販の過去問を含めて45,000円と3,000円(?)です。全部で約72,526円です。

TACの1年間で合格を目指す講座ですと、263,000円~133,000円ほどの講座料ですし、大原も5月開講の講座ですと225,000円~221,000円ほどの講座料となっているので、やはり独学は安く済みますね。

税理士試験をこれから受験する人は参考にしてみてください!

また何かあったら追記しようと思います。

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