東大大学院経済学研究科マネジメント専攻合格体験記その2

図書館 独学で大学院受験

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この記事では私のブログを見て、見事東京大学大学院経済学研究科マネジメント専攻に合格した方の合格体験記を書いていこうと思います。

私のブログを参考にしながらも、自身の勉強法で合格した方なので、これから東大大学院を目指す方は必見です!


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合格者のプロフィール、受験科目、志望理由など

・名前:Rさん

・性別:男性

・年齢:22歳

・学歴:国立大学文系学部卒

・研究テーマ:経営戦略

・受験科目:経営学2題

Rさんは日本の国立大学文系学部卒業です。

大学受験で東大を目指していましたが、高校時代は野球部だったため、なかなか勉強が進まず東大受験を断念。

地元に近い国立大学に進学しました。

大学での講義を受けながらその中で出会った経営学、その中でも経営戦略の分野に惹かれ卒論も経営戦略論をテーマに書いたということです。

大学3年の春に経営戦略をもっと学びたいという想いから大学院への進学を決めます。

そこで、大学受験では進学することのできなかった東大大学院への受験を考えるようになったということです。

大学3年の春から就活のことを考えながらも徐々に院試の勉強をはじめました。

その過程で私のブログを訪問し、どのような試験なのか傾向と対策を練り、3年の夏休みから本格的な院試対策を行いました。

そして約1年半の勉強期間で見事、東大経済学研究科マネジメント専攻に合格しました。

合格発表後のRさん曰く、「周りが就活をしてどんどん内定を取っていて、卒業旅行の話で盛り上がっているのを見て、大学の図書館で朝から晩まで院試の勉強をしていたのが、かなりメンタルにきちゃって。自分のしていることが本当に正しいのか何度も自問した。合格して本当にホッとした」ということでした。

大学院の試験は大学4年生の夏から秋がメインですし、遅ければ冬なんてこともありますから、来年の進路がまったくの白紙状態というのも珍しくないんですよね。

なのでメンタルがやられるというのは院試受験生が経験するあるあるだと思います。

ちなみにRさんは自大の大学院にも合格しており、当時所属していたゼミの教授の下でそのまま大学院で研究を続けていく道も考えたということですが、東大に自分のより研究したい分野を研究している教授が在籍していたため東大に進学することにしたということです。

院試の勉強スケジュール、使用した参考書など

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ここからはRさんがどのようなスケジュールで勉強したきたか、実際に使用した参考書などを紹介していきたいと思います。

まずは鉄板の『ゼミナール経営学入門』

まず、Rさんは自分の得意な経営学で院試を受験しようと考えていたので、経営学のテキストを使って勉強をはじめました。

最初に使用したテキストは、私の院試対策の記事でも紹介した、『ゼミナール経営学入門』です。

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やはり経営学の勉強をしようとする人はこの本から勉強することが多いみたいですね。

まさに経営学の基本書といえるでしょう。

Rさんはこの本を学部2年生の春から読み始め、本格的な院試勉強に入る3年生の夏休みの前に5周ほど読んだということです。

テキストが分厚く、通しで読んでしまうと最初の方を忘れてしまうので、1周目と2周目は一章読んだらその章の大まかな内容をノートに書きだして、次の章を読む前にそのノートを読み返すという方法で読み進めていったようです。

3周目からはできるだけ早くすべての章を読むことで、経営学の基本の全体を把握するように読み進めていったということです。

ノートに書きだすというのは読んだだけでは身についていない可能性もあるので、良い勉強法だなと思いました!

また、『ゼミナール経営学入門』と並行して、3年生の春からは、『経営学で考える』も読んでいたそうです。

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こちらの本は東京大学の高橋伸夫先生の著書です。

タイトルの通り経営学の知識やフレームワークなどで色々なことについて考えを深めようというのがコンセプトになっています。

私も一回読んだのですが内容が今は思い出せないので、もう一度どこかのタイミングで読み返したいと思っている本です。

「なんとなく東大の院を意識し始めた時に、この本を買いました。東大のマネジメント専攻に所属している先生が執筆した本なので、もしかしたら院試攻略のヒントがあるかもしれないと思ったのが購入したきっかけですね。実際、院試では経営学の知識を現実にどのように使うかという問題が出題されました」とRさんはおっしゃっていました。

先にも書いたように私自身内容を忘れてしまっているので、断言はできませんが東大マネジメント専攻を受験予定の方は一度読んでみると良いと思います。

たしかに、私が受験した年の院試の経営学の問いでも、実際に経営学の知識をどのように活かせるか論じよという問いがあったような気がします。

(確かアルバイト先の店長に相談されるみたいなシチュエーションだったと思います)

院試までに読んだ本(経営学、会計学など)

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次にRさんはご自身の得意分野である経営戦略について院試の勉強をしていきますが、その前にRさんが院試までに読んだ経営学などの本についても紹介します。

『ゼミナール経営学入門』で身に着けた経営戦略の基本的な用語などを再復習するために、比較的コンパクトにまとめられている、『グロービスMBA経営戦略』、『経営戦略ー論理性・創造性・社会性の追求』を読んだということです。

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グロービスシリーズはその分野の基本的な用語についてコンパクトにまとめられているので、『ゼミナール経営学入門』のような基本書を読んでから用語を再復習するのには便利です。

もちろん最初からグロービスを読んでも良いと思います。

有斐閣アルマはその分野の基本を学ぶには最高の本だと思います。

私自身はこの本を読んだことがありませんが、他の有斐閣アルマシリーズの出来が素晴らしいので、この本に関しても当てはまるのではないでしょうか。

また、勉強の息抜きの本として、『企業参謀ー戦略的思考とはなにか』を読んでいたということです。

この本は有名な経営コンサルタントである大前研一氏が執筆した本です。

すでに読んだことのある方もいるかもしれません。

この本は学術的な本ではありませんが、経営コンサルタントとして働くことも考えていたRさんにとっては、経営コンサルタントとはどのような職業なのかや戦略的思考について勉強できた良い本だったということでした。

この他にも、『世界の経営学者はいま何を考えているのか』やピーター・F・ドラッカーの『マネジメント』なども学部2年の時には読んでいたらしいです。


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『世界の経営学者~』も『マネジメント』も私も読みましたが、直接的には院試対策にはなりませんが、経営学を知るには両方とも良い本だと思います。

『マネジメント』は大ベストセラーになっていますし。

『世界の経営学者~』は経営学の研究はどういったことを研究するのかということを把握するのに良いですね。

ビジネス書なので読みやすいのですが、経営学者が今現在行っている研究のことが出典などをきちんと明記して書かれているので、少し簡単にした経営学の案内書という独自の立ち位置にある本かなと個人的には思います。

なので上記の、『ゼミナール経営学入門』などのテキストを読む前に、『世界の経営学者~』を読んでおくとスムーズに経営学のテキストを読めるかなと思います。

さらに基本的な会計学と経済学についても勉強していたそうです。

会計学では有斐閣アルマの『財務会計・入門』や同じく有斐閣アルマの『はじめて出会う会計学』を何度か読んで基本的な会計学の用語を勉強したということです。

また、大学の講義で簿記の講義を受講して仕訳をすることで、貸借対照表や損益計算書がどのように作られているのかを勉強したそうです。


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『財務会計・入門』は元神戸大教授の桜井久勝先生の本なのでベストな選択ですね。

もう少し詳しく会計学を勉強したいなら同じく桜井先生の、『財務会計講義』がベストですね。

いや、もうマストか(笑)

経済学については、大学の講義を受けつつ、『マンキュー経済学』を読み、『入門マクロ経済学』『弱点克服大学生のミクロ経済学』なんかを読んでいました。

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『マンキュー経済学』はめちゃくちゃ分厚いので読むのに結構根気がいるんですよね(笑)

基本的な経済学を易しく丁寧に解説してくれているのでしょうがないんですけど。

今だったらマンキュー読まずに、マクロ経済学だったら上記の『入門マクロ経済学』を読んで、ミクロ経済学は『ミクロ経済学の力』を最初に読むかなという感じです。

『ミクロ経済学の力』は東大経研の人もオススメしてたので読んでみたのですが、わかりやすいですね。

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院試対策で読んだ本(英語、数学など)

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ここからはRさんの院試対策について書いていこうと思います。

まず、どこの大学院の院試でも英語はあるので、大学院受験を決めた3年生の春から英語は毎日欠かさず勉強するようにしていたそうです。

RさんはTOEFL®iBTを受験しようと決めていたので、TOEFL®対策に力を入れていました。

以下、Rさんが実際に使っていた参考書を紹介します。

・リーディング:『はじめてのTOEFL®テスト完全対策』『TOEFL iBT®TEST リーディングのエッセンス』、『ETS公認ガイド TOEFL iBT』

・リスニング:『はじめてのTOEFL®テスト完全対策』、『TOEFL®テスト リスニング問題190』、『ETS公認ガイド TOEFL iBT』

・ライティング:『はじめてのTOEFL®テスト完全対策』、『TOEFL®TEST対策iBTライティング』、『ETS公認ガイド TOEFL iBT』

・スピーキング:『はじめてのTOEFL®テスト完全対策』、『TOEFL®テスト スピーキング問題110』、『TOEFL iBT®TEST スピーキングのエッセンス』、『ETS公認ガイド TOEFL iBT』

・単語、熟語:『TOEFL®テスト英単語3800』、『TOEFL®テスト英熟語700』


実際に使っていた参考書は上の通りです。

TOEFL対策の流れとしてはまず、『はじめての~』で試験全体の勉強をし、それから四技能のそれぞれの勉強をしていき、苦手なスピーキングに関しては2冊問題集をこなし、最後に、『ETS公認ガイド~』(過去問)で実践演習をするという感じにまとまると思います。

そして毎日、『英単語3800』と『英熟語700』を暗記していたとのことでした。

この勉強法でRさんはTOEFL®iBTで80点を取ったということです。

80点もあれば英語は十分なのではないでしょうか。

また、文系学部でずっと数学を勉強してこなかったので数学の勉強もしていたそうです。

まずは、『もう一度高校数学』という本を使って高校数学の範囲を一通り思い出しながら、高校で勉強しなかった数学Ⅲ・Cの分野も勉強したとのことです。

高校数学の範囲の勉強が終わったら、『スバラシク実力がつくと評判の大学基礎数学』を読んだということです。

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私も大学入学当初と大学院入学前に、このマセマシリーズは読みました。

私は数学が苦手で中学も高校も数学が足を引っ張ってきたのですが、マセマシリーズはそんな数学苦手な私でも苦労することなく理解できるのでオススメです。

(私がオススメするまでもなく、ずっとオススメされてきたシリーズではありますが・・・)

そのあとは同じマセマシリーズの『微分積分』、『線形代数』、『統計学』を読んだということです。

この三冊も私は実際に読んでいますが、(統計学は途中までしか読んでいない)大変わかりやすいですね。

もう本当にマセマ様様です(笑)

とりあえず上記の4冊をこなせれば、数学ではあまり苦労しないのではと思います。

(Rさんが数学で苦労している話が出ていないからという理由だけですけど)

研究計画書について

研究計画書ですが、Rさんはまず当ブログで紹介した、『これで書ける!大学院研究計画書攻略法』を読んだということです。

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この本は型に沿って研究計画書が書けるので、ある程度まとまった計画書を書くことができます。

Rさんはこの本を参考にしながら研究計画書の第一稿を作り、それをゼミの先生にチェックしてもらったそうです。

チェックが返ってきたら、それを参考にしながらさらに参考文献を読み、修正した計画書をまたチェックしてもらうという流れで研究計画書を完成させました。

全部で5回ほど修正して最終的な研究計画書が完成したということです。

Rさん曰く、「言うまでもないことだけど、できるだけプロに見てもらうほうが良いですね。近くにそういった人がいない場合は、研究計画書をレビューしてくれる予備校等を使うのも一つだと思います。また、研究計画書は大学院ごとに指定の文字数が決まっていますが、その指定の文字数の3倍くらいの量をまず書いてみて、そこから不要なところを削っていくような感じで完成に近づけていくとうまくいくかもしれません」とのことでした。

院試対策で読んだ本(経営学などの専門科目)

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ここからは院試の専門科目対策でRさんが読んだ本を紹介していこうと思います。

上で書いたようにRさんは3年生の夏から本格的な院試対策を始めました。

経営学分野で受験を考えていた(メインは経営戦略)ということもあり、経営学の各分野に関する本を読んだということです。

まずは経営戦略ですが最初に、『マネジメントテキスト 経営戦略入門』を読んだということです。

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この本は東大の新宅教授が書かれた本です。

東大の院試対策だけでなく、経営戦略を最初に勉強する一冊としてオススメのテキストです。

東大以外の大学でも講義の指定テキストや参考書になっています。

マネジメントテキストシリーズはかなり分厚く、最初はとっつきにくいのですが、分厚い分丁寧に解説されているので院試対策の初期にじっくり腰を据えて読むといいですね。

この本を3年生の夏から春休みまで何度か通しで読んだということです。

やはり半年くらいあるとこの量と内容のテキストをしっかり理解できるということです。

その後、一橋ビジネスレビューブックスの、『競争戦略論』という本を読んだそうです。

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私は残念ながらこの本を読んだことがないので、解説は省略します。

経営戦略分野ではこのほかに卒業論文を書く過程で読んだ論文等で勉強したそうです。

次にマーケティング分野ですが、この分野は東大の院では出題されなさそうだったので自大の院向けの対策に絞ったということでした。

自大の院のマーケティング分野の出題は基本的な知識を問う問題だったので、基本レベルのテキストを読んだということです。

具体的には、『マーケティング』(有斐閣)を読んだそうです。

このNew Liberal Arts Selectionシリーズは大学の講義で指定されていることも多い有名なシリーズですね。

上記のマネジメントテキストシリーズと同様に基本から応用まで一冊で学ぶことができます。

この本は自大の院試の2ヶ月前から1周読んだとのことです。

さて、ここからは経営戦略以外の東大対策について書いていきます。

まず、『マネジメントテキスト 生産マネジメント入門』を読んだそうです。

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これは東大の藤本教授の本で、実際東大の院試では生産マネジメントに関する出題がありますので、この分野をしっかり対策すれば大門1つ正解できる可能性もあるので読み込んでおくと良いですね。

ちなみにこの生産マネジメント入門は1と2の2冊あります。

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また、『経営学で考える』の著者である高橋伸夫教授が出題する可能性もあるため、『経営の再生』も読んだそうです。
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この『経営の再生』は東大の高橋先生の講義で使われているので、もしかしたら出題される可能性があると思い読んだそうです。

4年生になってから9月の院試までに上記の3冊をメインに読んだとのことでした。

3年生になる前に経営学の基本的な勉強をしていたこと、3年生の春から院試対策をはじめたということで、出題者対策もきちんとできているのが素晴らしいですね。

そして見事、東大院マネジメント専攻と自大の院に合格することとなりました。

私の合格体験記と一緒にぜひ、Rさんの合格体験記も参考にしてください!

それでは。

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私が実際に行った大学院入試対策のすべてをこちらの記事にまとめました。

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